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2008年12月04日

海で役立つ

沖縄も寒い日が続き、冬の到来を感じさせ海やビーチはオフシーズンの漂いがありますが
来年の夏に向けて、レジャーシーズンに向けてひとつためになる事を学んできたのでお知らせしますね。

あっ。
寒いとは言いますが、昨日初めてお会いできたTEL-Cさんは短パンでしたね(笑)
烏賊人Tシャツをわざわざ届けて頂いて、本当にありがとうございましたニコニコ色々ゆんたくできて楽しかったです!これからもどうぞ宜しくお願いしますGOOD



さてさて、そのためになる事とは…

先日ですが、名護で『着衣泳指導員講習会』というものを受講し、無事合格。指導員認定をうけました。
水難事故ゼロを目指し、学校や地域で講習会などを行っていきたいと思います。


因みにみなさん、着衣泳とは何か…ご存知ですか?


簡単にいってしまうと、着衣状態で不意に(何らかの事故)で海上や川へ転落してしまった際に、いかに安全にそしていかに早く救助されるかという事です。ですので、我々アングラーも何らかの拍子で(例えばカレントとか)意図しない動きで海に投げ出された際には、非常に重要な技術になってきますね。



「着衣泳」という位だから、「服を着て泳ぐ」と勘違いされがちですが、実際は泳ぐのでなく
「救助されるまでどう待つか」
という事が重要で、無理に岸に上がろうとして体力を消耗してしまい、亡くなる方も少なくありません。


では、実際流されたりしてしまった際には、どうすれば良いのか。

まず…


絶対に、服や靴を脱がない


服は、体温低下を抑えて浮力になります。靴は、一番沈む足側の大事な浮力になります。なので脱がない事。たとえば島ぞうりでも少しの浮力になります。足に履いている状態では脱げてしまうので、ズボンの中にいれるとかね。


服は脱がないとありますが、それ以外のモノは極力身体から離すようにする。
例えばロッド、その他比重が重く沈む物(フィッシュグリップとか…)残念ではありますが命にはかえられないので泣く泣くポイしましょうね。あとで拾いにくれば大丈夫!


では、どのような体位で浮くのが一番安全で長く、体力を消耗しないでいられるかというと。



海で役立つ


写真のように、両手両足を大きく広げ、肺に空気を溜めた状態で動かずに浮くこと。いわゆる浮き身に姿勢です。この状態が、一番安定し、体力を消耗しません。
しかし無理して起き上がろうと腰を曲げただけでも、すぐに沈みます。暴れず、騒がずが一番ですね。
この姿勢でゆらゆらしながら救助を待ち、流されたり岩壁などにぶつかる危険がある場合は、フィニングやスカーリング(手をクリオネのように動かすこと)で移動すればOKなのでまったく体力も消耗しません。


ここまでしっかりできていれば、あとは救助が来るのを気長に待てばよいのですが・・・待っている間はものすごい不安でしょうし、ホントに救助がくるのか、助かるのかと気が気じゃないはず。

例えば仲間がいたり、管理している所で、事故にあったのなら絶対通報してくれています。安心して待ちましょう。


しかし、自分のように友達がいなく(笑)、単独釣行の場合などは通報まで自分でする必要があると思います。なので、やはり防水携帯や防水のキャリングケース必須だと思いますね。

119か118に通報さえ出来れば、OK。懐メロでも口ずさみながら浮いて待っていましょう。


簡単ではあるのですが、基本はこのようなことです。難しくもないし、子供でも理解できる内容だと思います。


そう。講習会の中で、釣り具を使用した救助もやりましたよ。
ペットボトルが無いと難しいのですが、大抵の人は釣りの時に飲み物は持っていっていると思うのでありますね。

どうするかというと、カラのペットボトルの中に中通しおもりや、重りになる物をラインごと入れて、キャップをするだけ。針はなるべくなら切った方が安全ですね。

それを溺者の頭上にキャストし、ゆっくり巻いて溺者の胸元に持って来て抱いてもらう。

あとはゆっくり巻いて寄せればOK。糸は切れないですが、急いで巻いたり、アワセを入れたりしないように(笑)

寄ってくればもう大丈夫。そのまま救助(消防など)が来るのを待ってればいいです。無理に上げたりすると体力消耗するし間違って誰かが落ちて2次災害にもなりますから。あげない方が良いですよ。

くれぐれもギャフを打ったり、タモですくったりはしないでくださいね。



ざっくり簡単に書きましたが、こんな感じで大丈夫。釣り人みんなが知っていれば大きな事故が減ると思いませんか?



楽しいはずのレジャーや釣りが一瞬にして地獄にかわることは、否定できません。
しかし、その地獄を笑って話せるようになる為には、生きて戻ってこなければ出来ません。

最近では、流された子供が着衣泳を習っていて、背浮きで救助を待って助かったが、親が無理に救助に行って亡くなるという事故が多いそうです。子供に教えるのも大事ですが、我々大人の事故が増えてきている現状。

自分の周りの大切な人、家族、友人、仕事の仲間などに教えることで、たった少しの知識だけでも万が一の助かる術になります。

また、釣り人は必ずライフジャケット・フローティングベストを着用しましょうね!


ながくなりましたが…


楽しい釣りの未来のために!



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Posted by SHO at 16:54│Comments(11)仕事
この記事へのコメント
凄い!めちゃめちゃ勉強になりました<m(__)m>
ありがとうございますヽ(´∇`)ノ

今度講習会開いて下さい!
イヤっ!開きましょう!

無駄に寝てた訳じゃ無かったんですね(^o^;

尊敬しますZ……Z…z……

イヤイヤ!SHOさんは寝てませんから~(笑)
Posted by 赤侍 at 2008年12月04日 17:28
>赤侍さん

ありがとうございます。
赤侍さんも首まで立ち込まないでくださいよ!危険、危険!(笑)

講習会は、すぐには出来そうもないですが、できればやりたいですね!
Posted by SHOSHO at 2008年12月04日 17:57
なるほどφ(・ω・ )かきかき、ギャフは駄目ね(笑)

SHOさん偉いですね、勉強して来たのね

落水した時は118じゃなくてSHOさんに連絡しますね(≧∇≦)ъ
Posted by koyakoya at 2008年12月05日 03:26
>koyaさん

ギャフ打つならば、一発でしっかりと仕留めないと…イヤイヤ無いです。
自分は、過去の経験もありますので…水での事故を無くしたいのです。

簡単にはいかない事ですが、少しでも多くの方に賛同頂けると幸いです。
Posted by SHOSHO at 2008年12月05日 07:53
こういった講習はためになりますね!

釣り人はこういった危険が付きまとうので、習得すべきですね♪
Posted by 蛙 at 2008年12月05日 11:40
年中短パンのTEL-Cです!
フリースの短パンも持ってます。笑

着衣泳ですか〜
こういうのもちゃんと覚えないといけないですね〜
その前にまずライジャケやブーツなどの装備もね。

今度時間合わせてどこかに隠れてる烏賊釣りに行きましょうね〜
お酒も!w
Posted by TEL-C at 2008年12月05日 13:28
>蛙さん

いざ!の時って案外何もできず、ただ時間だけが過ぎていくものですからね。
釣り人には、こういった知識は必須ですよね!


>TEL-Cさん

先日はどうもです。
釣り人の義務として、安全装備はしっかりしなきゃいけませんよね!

同行ぜひさせてください!そしてキロアップをあげて祝杯を!!
Posted by SHOSHO at 2008年12月05日 17:52
使わないですむことが一番ですが

参考になりました
Posted by 1日3食(元へご兄) at 2008年12月07日 09:19
>1日3食(元へご兄)さん

そうですね!未然防止、起きない事が1番です。
Posted by SHO at 2008年12月07日 22:49
こんばんわです。SHOさんすいません、見落としていてメール整理していてやっと気づきました。今回の記事とても参考になります。またひとつ安全に楽しめるノウハウが分かりました(^^)。
Posted by じゃがまるじゃがまる at 2008年12月11日 00:48
>じゃがまるさん

コメントありがとうございます!届いてないかと思って再メールしようと
思っていました(^0^;)
さっそく登録させて頂きました!これからもよろしくお願いしま~す!
Posted by SHO at 2008年12月11日 15:05
 
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